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「屋外空間」の用途や、各アプリへ連携された際に通常の室とどのような違いがあるのか教えてください
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「屋外空間」はバルコニーや中庭などの屋外であるエリアの場合にチェックします。
換気機器を設置するためのエリアとしてSeACD2へ連携したい場合や、省エネ計算の照明設備計算対象エリアとしてA-repo建築へ連携したい場合に使用することを想定しています。CADECTで「屋外空間」を設定したエリアは、入力メニューの「天井なし」(…①)、「空調計算(省エネモデル用)」の「対象外」(…②)に自動的にチェックが入り、チェックボックスは編集不可となります。
また、作図画面では他エリアの表示とは異なり、エリアに緑色の斜線がかかり、背景は透明になります。(※「省エネモデル」選択時は、建物用途・室用途に応じた色で斜線が表示されます。)【エリアの入力メニュー】

【作図画面】

「屋外空間」は屋外として扱われるため、隣接するエリアの壁は外壁が正しいと認識されます。
そのため、内壁を設定している場合はエラーチェックに検出されます。
なお、「屋外空間」を設定した場合、各アプリによって連携条件および挙動が異なります。
詳細は以下のとおりです。STABRO負荷計算 連携条件:
・「屋外空間」はSTABRO負荷計算へ非連携です。
※CADECTで「空調・非空調(空調モデル用)」の「空調」を選択しても、STABRO負荷計算へは連携されません。SeACD2 連携条件:
・CADECTの「空調・非空調(空調モデル用)」で「非空調(換気あり)」を選択することでCADECTのエリアがSeACD2の室として連携されます。
※「空調」または「非空調(換気なし)」を選択した場合は連携されません。A-repo4建築 連携条件:
・CADECTの「省エネモデル」で「建物用途」「室用途」を設定することでCADECTのエリアがA-repo4 建築の室として連携されます。
挙動:
・[室・空調ゾーン登録]における計算対象は、選択された建物用途・室用途に限らず「照明」のみにチェックが入った状態で連携されます。
※A-repo建築で計算対象のチェック項目を編集することは可能ですが、A-repo建築を保存してもチェック情報は保持されず、ひらき直すと「照明」の計算対象のみにチェックが入っている状態に戻りますのでご留意ください。
・[外皮面積(非空調室)]に室が連携されますが、外皮情報は連携されません。
・屋外空間の上階の床は「外床」として連携されます。
Tips!
「屋外空間」の作図方法は、【CADECT操作マニュアル】を参照してください。
Tips!
<「屋外空間」の設定を推奨するケース>
下図のようにドーナツ状に囲まれた中心部分のエリアが屋外になる場合、屋外を表現するには以下2通りの方法があります。
1.中心部分にできたエリアを削除する
2.中心部分のエリアを「屋外空間」に設定する
1の場合、作図を進める中で自動的に分割処理が走り、削除したはずの中心部分に意図せずエリアが再生成されてしまうことがあります。
2の場合、上記を回避できるため、このような形状では各アプリへ連携する必要がない場合でも「屋外空間」を設定することを推奨しています。
